小児外科
診療実績
外来、診断においては、総合小児科と密接な連携をとり、総合外科とは手術および周術期管理で協力して診療を行っています。入院患者数は350例、手術数は年間300例以上で、できる限り早急に多くの患者さんに対応すべくほぼ毎日手術を行っています。鼠径ヘルニアや虫垂炎といった一般的症例から、胆道閉鎖、胆道拡張症、水腎症などの専門的症例まで幅広く扱っています。特に小児の腹腔鏡手術に重点をおき、低侵襲で合併症の少ない医療を心がけています。鼠径ヘルニアの腹腔鏡手術(LPEC法)、膀胱尿管逆流に対する膀胱鏡下逆流防止術(STING法)、最近では胆道拡張症、膵臓腫瘍、腎臓、副腎疾患、などに対しても鏡視下手術を行っています。また虫垂炎に対しては過去100%腹腔鏡で手術を行っています。小児外科一般、小児泌尿器、腹腔鏡手術に積極的に取り組んでいます。一般的疾患:鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、包皮異常、臍ヘルニア
新生児外科:消化器、呼吸器症状を伴うすべての病態
泌尿器: 停留精巣、水腎症、膀胱尿管逆流、尿道下裂、外性器異常、二分脊椎症に伴う神経因性膀胱、排便排尿障害
消化管:急性腹症、便秘、ヒルシュスプルング病、胃食道逆流、消化管、潰瘍、腸重積、腸閉塞、消化管ポリープ、肥厚性幽門狭窄、肛門疾患
肝、胆、膵:胆道閉鎖症、胆道拡張症、膵炎、胆石、脾腫
頭頚部:前耳介瘻孔、頸部嚢胞、リンパ節腫大、気管軟化症
体壁:漏斗胸、リンパ管腫、血管腫
腫瘍:胸部、腹部の良性、悪性腫瘍全般
取得できる資格
総合外科に所属することになるため、日本外科学会認定医の取得が可能です。また、当科は日本小児外科学会認定教育関連施設ですので、将来的に小児外科を専門とすることにより日本小児外科専門医の取得が可能となります。後期臨床研修医・2年目初期臨床研修医募集に向けてメッセージ
小児外科疾患は、一度見ておくと将来絶対に役立ちます。成人医療をやっていても、必ず小児も診なければならない時があります。子供の点滴、緊急疾患でギブアップしないためにも小児外科は有効です。
当院の小児外科は、練馬区唯一の小児外科施設ですので、一般的症例から専門的症例まで幅広く、多くの症例を経験できるでしょう。成人外科、小児科との密接な連携をとっていますので、外科学はもとより、小児医療全般も学べます。また、腹腔鏡手術を積極的に導入して小児に優しく、安全な医療を提供しています。
当院で小児外科を一緒に勉強しましょう。