PET-CT検査

PET検査とは?

PETってなに?

PETはPositron Emmission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略です。
PET-CTとはPET検査とCT検査を融合させた検査で、それぞれの長所を生かし、別々に行うよりも診断能が向上します。
*CTはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略です。
従来の画像検査(CT、MRI)などのように形(形態)を見る検査ではなく、細胞の動きや活動(機能)を見る検査です。そのような違いから、いままで形では判らなかった病気の診断に有用だといわれています。
尾崎先生放射線科
科長 尾崎 裕

PET検査の受診が望ましい方

  • がんの疑いがある方
  • がん治療中の方
  • がん治療歴のある方

PET検査とは?

一度の検査で全身検索できます

ほぼ全身(頭頂から大腿までの範囲)が、一度の検査で調べられます。

ほとんど苦痛なく、比較的短時間で終了します

お薬を注射して1時間の安静後、PET-CT装置に約20分横になるだけです。

「がん」の早期診断、病期診断、転移・再発診断に有用です。

正常細胞より活動の活発な「がん細胞」を発見でき、早期の診断や転移巣の発見に結びつきます。

 PET検査の仕組み

検査の流れ11.がん細胞は正常な細胞より、多量(3~6倍)のブドウ糖を摂取する特性があります。
検査の流れ22.PET検査では、擬似ブドウ糖に放射性物質を合成した薬(FDG)を用います。
検査の流れ33.受診者の体内にFDGを注射で投与します。一定時間がたつとFDGはがん細胞に集まります。
検査の流れ44.PETカメラで撮影するとがん細胞のある箇所が光って写し出されます。

 PET-CT検査Q&A

PET-CT検査でどんな「がん」でも発見できますか?
「がん」の種類や病気の時期によって、ブドウ糖の代謝は異なるので、全ての「がん」を発見できるわけではありません。例えば、使用する薬(FDG)が尿として排泄されるため、腎臓や膀胱などの周辺臓器については検出が困難となります。
どんなに小さくても、見つけられますか?
小さい「がん」は画像に写り難く、見落とされる可能性もあります。CT画像と組み合わせることにより検出能を高めていますが、早期胃がん、分化度の高い肺がんや肝がんなどは検出し難い腫瘍と言われています。
被ばくや副作用の心配は無いのでしょうか?
胃のバリウム検査で被ばくが約4ミリシーベルトであるのに対し、PET-CTの被ばく量は約6~7ミリシーベルトです。この量では急性の放射線障害が起きることはありません。
またFDGという薬もアレルギー等の副作用は、ほとんどありません。
PET-CT検査は健康保険で受診できるのですか?
健康診断目的のための検査(検診)は保険適用外となります。「がん」の治療歴があり再発が疑われる方、主治医が現在「がん」の疑いがあると認める方のうち、厚生労働省が定める基準の適用範囲内の方が対象となります。
適応疾患は随時変更される場合もあるのでお問い合わせください。