当院での出産について

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当院は2022年4月に東京都で29施設しかない地域周産期母子医療センターに認定されました。産科医師や新生児担当医師をはじめ多くのスタッフが、24時間体制でサポートしています。当院は産科病棟及び新生児集中治療管理室(NICU)を備えた医療機関であり、母体の救命救急対応や、ハイリスク妊娠に対する医療、高度な新生児医療等を担っています。

地域周産期母子医療センターについて(東京都ホームページより)QR_東京都母子医療センター
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kyuukyuu/syusankiiryo/syusankiiryotoha.html
NICU-3
~親として 我が子への最初のプレゼント・・・
それは安全性の高い環境でのご出産ではないでしょうか~
ホームページ写真s
■周産期母子医療センター3教授のご挨拶■
寒竹 正人 新生児科 診療科長/教授寒竹先生
皆様、成育医療という言葉をご存じでしょうか。この世に生を受けて育った子どもが成人し、次世代の子をもうけるまでを1サイクルとして包括的にサポートしようという考え方です。順天堂大学練馬病院小児周産期センターでは開院以来の強い横のつながりを生かしてこの成育医療に取り組んでいます。

診療科としては産婦人科・新生児科・小児科・小児外科・麻酔科に加えて時には内科をはじめとした成人各科が加わることになります。新生児科というのはこの中で文字通り生まれたばかりの新生児を診察する診療科です。ヒトの一生で最も危険な瞬間は出生時です。この瞬間を安全に乗り越えて次のステップへ繋がる手助けをすることが我々の使命であると同時に、赤ちゃんに関してのみならずご家族へのケア、例えば産前産後の母への心理的サポートも大切な仕事だと思っています。不安を少しでも和らげる手助けができればいいと考えています。


荻島 大貴  産科・婦人科 診療科長/教授
荻島先生

順天堂大学練馬病院は練馬高野台に平成17年7月に開院し、地域の皆さまに安心確実な周産期医療を提供してまいりました。令和3年4月1日に練馬区のご支援をいただき、90床の増床を図ると共にNICU6床、GCU12床を併設した小児母子周産期センターを開設し、34週未満の周産期疾患や合併症を有する母体搬送の受け入れも可能となりました。また、分娩室に隣接した手術室を作り、より緊急性の高い帝王切開に対応いたしました。このような取り組みを受け、翌年4月には東京都地域母子周産期センターへ昇格し、さらに高度な周産期医療をお届けすることができるようになりました。

また、大学附属病院の特性を生かし、膠原病、糖尿病、循環器疾患などをお持ちの合併症妊娠さんへの対応、麻酔科と産科医が協力しておこなう24時間無痛分娩、安全性を最大に配慮した既往帝王切開後の経腟分娩トライ(TOLAC)も提供いたします。一方で、自然派志向の妊婦さんへ向けて、助産師が中心となって分娩管理をおこなうナチュラルバース(院内助産)も提供しています。

令和3年度より分娩後も心身の不調や育児不安を抱える褥婦さんに対して、入院して心身を休めていただき、助産師との育児相談や育児手技を獲得していただく産後ケア入院を開始し、多くの褥婦さんにご利用いただきました。令和5年度からは練馬区だけではなく、杉並区、板橋区在住の方も、区の補助を受けてご利用が可能となりました。
順天堂大学練馬病院はこれからも区西北部地域のみなさまへ、よりいっそう安心、安全、確実な周産期医療を提供してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。


大友 義之  小児科 診療科長/教授/センター長
大友先生顔写真周産期母子センターの浦尾正彦・小児外科教授が本年4月に病院長に就任したことに伴い、センター長を拝命しました。産婦人科・新生児科・小児科・小児外科の4科がセンターの診療に関わります。2005年7月に当院が開院したときのミッションの一つが「小児の救急医療」でした。小児科と小児外科が一体となって、24時間救急対応と25床の小児病棟での入院治療を行ってきました。2020年に小児病棟は30床に拡大リニューアルし、2021年4月に悲願だった新生児センター(18床)を開設しました。更に、2023年3月からは病院が3次救急指定を受けましたので、全ての医療スタッフが一丸となって、将来の日本を牽引してゆく子供たちの医療・健康面でのトータルケアを行って行きます。どうぞよろしくお願いいたします。