ビンダケル施設認定
当院はビンダケル導入施設に認定されました

当院は、2024年7月23日にトランスサイレチン型心アミロイドーシス治療薬ビンダケル(一般名 タファミジスメグルミン)の導入施設として日本循環器学会より認定されました。トランスサイレチンとは、もともとはホルモンを運搬するためのたんぱく質であり、全ての皆様がお持ちです。ですが加齢やその他の原因により本来であれば4つの蛋白質が1つになって安定するはずなのにそれがバラバラになってしまい、長い線維状の構造(アミロイド)となって様々な臓器に蓄積する患者さんが出てきます。アミロイドが心臓にたまると、心臓の動きが悪くなったり、不整脈を生じるようになり、最終的に重度の心不全に至ります。ビンダケルは、トランスサイレチンを安定化させることによりアミロイドが心臓にたまるのを抑える薬です。すでに進行してしまってからでは効果があまり期待できないので、早期に正確に診断し、なるべく早く治療を開始することが重要です。このビンダケルを外来で導入できる施設は日本で限られています。当院は導入施設の認定を受けたため、心アミロイドーシスが疑われる症例や、診断後未治療の患者様がおられましたら是非受診ください。