救急・集中治療科

診療実績

○当科は救急部門が診療科として独立し入院患者も受け持つシステムを取っています。

○当科が担当する疾患はほとんどが救急車で来院し、外来から歩いて帰れる患者から集中治療室に入院する患者まで多岐にわたります。

○外来診療を通じて、患者の症状・徴候に潜む様々な疾患を見つけ出す力を身につけます。東京都指定の二次救急指定病院ですが、近隣に救命救急センターが存在しない環境から、来院時心肺停止、多発外傷、ショック、急性中毒などに対応します。

○救急患者、他院または他科入院患者で集中治療が必要な患者は、集中治療室に入室し集中治療を行います。術後でも状態が落ち着かない場合は、当科の受け持ちとして当該科と連携をとりながら治療を行います。

○喘息、消化管出血など内科疾患においても、低酸素血症やショックといった重篤な症状がある場合、状態が安定するまでは当科の受け持ちとします。

○救急車で搬送され当科で診察する患者は、一日15人程度で、他にも重症患者や特殊疾患の診察を担当します。
R2救急外来
R2救急搬送

臨床研究

現在実施中の研究一覧

  1. 日本救急医学会関東地方会における院外心肺停止患者に対する連結不可能匿名化を用いた多施設前向き観察研究
  2. 外来患者における食事摂取量と悪寒戦慄の有無を用いた菌血症診断予測:多施設共同前向き観察研究

お問い合わせ

研究に関して、ご不明な点などございましたら、担当医までお申し出ください。

取得できる資格

日本救急医学会 専門医・指導医
日本集中治療学会 専門医
日本内科学会 認定内科医
Infection Control Doctor
BLS, ACLS, JPTEC, JATECのプロバイダーやインストラクター

後期臨床研修医・2年目初期臨床研修医募集に向けてメッセージ

当科で研修すれば、プライマリケア医として急性の訴えに対応する知識と経験を得られます。加えて重症患者の集中治療も経験することができます。当直帯でも、常にスタッフとともに診療に当たります。頼れる先輩の下で、あらゆる手技を経験していってください。

女性の方、当直がきついという理由だけで救急医学を経験する機会を失っていませんか?当科では育児や、その他の理由で当直ができない場合には日勤だけの勤務も可能です。全員で毎朝カンファレンスをして、全ての患者を全ての医師が把握することで日勤、当直医師の連携が可能となります。是非一度見学に来て見てください。

当科のスタッフは、院内の臨床もきっちりやりながら、外に出やすい環境を作っています。すなわち学会発表や参加、off the job trainingとしてのBLS, ACLS, JATEC等のコースへの参加やインストラクター派遣にも力を入れています。科長の杉田は国際緊急援助隊のメンバーであり、2005年のパキスタン地震や2009年のスマトラ沖地震の際には発災翌日に現地に派遣されました。救急の世界と一口に言っても、いろいろな可能性があります。まだ自分の将来の専門科を絞りきれてない方、この世界でいろいろなことを経験して行ってください。

順天堂大学医学部附属練馬病院 専攻医募集

はじめに

当院は2005年の開院以来、地域の救急医療の基幹病院として救急患者さんの受け入れを行ってまいりました。コロナ禍においても混乱する東京都の救急医療体制を支えようと救急車受け入れを続け、2022(令和4)年度は年間8,000台の救急搬送を受け入れました。そして2023(令和5)年3月20日に東京都の救命救急センターに指定されました。救命救急センターになって2年目で初めて当院独自の救急科専攻医プログラムが完成いたしましたので我々とともに働き、成長しあえる仲間を募集いたします。

当科の特徴

練馬区は人口74万人以上を擁する東京都のベッドタウンですが、人口に対する病床数が23区の中では最も少ない地域の中で救急対応全般(二次・三次)を担い幅広い救急疾患を経験することが可能です。初期対応だけでなく最新のエビデンスに基づいた重症患者の集学的治療、中等症患者の病棟管理、軽症患者の外来フォローなど、救急対応から入院管理・外来診療までを行うことで急性期医療だけにとどまらない管理と患者さんのその後の経過まで含めて経験できます。当院の救命救急センターは救急・集中治療科医師だけでなく他科専門医、看護師、救急救命士、薬剤師、臨床工学士、理学療法士、栄養士など様々な業種と連携を図りつつ、ICT(感染制御チーム)、NST(栄養サポートチーム)、RST(呼吸サポートチーム)などのチーム医療にも積極的に参画し、重症患者の救命に努めております。また積極的な学会発表(国内外)や研究・論文執筆を行うとともに、医学生や初期臨床研修医に対する教育にも力を入れており臨床・研究・教育のバランスを取りながら研修を行うことが可能です。

対象疾患

院外心停止、急性冠症候群、脳動脈瘤破裂・脳血管内治療、急性中毒、多発外傷、急性呼吸不全、多臓器不全、急性膵炎、妊産婦の重症症例、重症小児症例、外科術後管理 など
 
プログラム名:順天堂大学医学部附属練馬病院救急科専門研修プログラム
プログラム責任者:杉田 学
研修期間:3年間
令和7年度募集数:5名
(在籍医師数:救急科指導医2名、救急科専門医9名、救急科専攻医13名(出向中の3名含む)、集中治療専門医3名、外科専門医1名、総合内科専門医4名、感染症専門医1名)
 
詳細はこちら→順天堂大学医学部附属練馬病院の連携施設一覧 | 救急医をめざす君へ (qqka-senmoni.com)
令和7年度医局説明会の詳細はこちら