小児外科
初診受付
初診受付は、月、火、木、金の午後15:00、土(第1・3・4)の午前11:00までです。
休診日
休診情報は外来日割表でご確認ください。
受診予約センター
03-5923-3240
受付時間
9:00 ~ 12:00
13:00 ~ 16:00
13:00 ~ 16:00
小児外科について
低侵襲手術で安全な治療めざす練馬区唯一の小児外科施設
日本で最初に「小児外科学講座」を開設した順天堂大学。50年以上積み上げてきた知識と経験は当院にも引き継がれ、安全を最優先に世界レベルの治療を提供しています。練馬区唯一の小児外科施設として地域に貢献し、侵襲の少ない腹腔鏡手術を積極的に取り入れていることが特色です。小児外科は生まれたての赤ちゃんから中学生までを対象に、腹部、胸部、泌尿器、体表などの疾患に外科的治療を行う診療科です。当院は練馬、周辺を含めて唯一の小児外科施設です。年間の入院患者数は400人、手術数は380件を超え、練馬区はもちろん杉並区、西東京エリア、埼玉県南部など広域から患者さんが来院されます。
肉体的にも精神的にも脆弱な小児の治療では「痛くない、傷が小さい、手術のストレスが小さい」ことが重要です。そのため、当科では全症例の約半数を侵襲が少ない腹腔鏡下手術で治療。鼠径ヘルニア、膀胱尿管逆流症のほか、最近では胆道拡張症、膵臓腫瘍、腎臓・副腎疾患などでも腹腔鏡下手術が増えています。また、外来や診断は小児科と、手術では成人の外科と連携することで、より質の高い治療を安全に提供できるように努めています。
肉体的にも精神的にも脆弱な小児の治療では「痛くない、傷が小さい、手術のストレスが小さい」ことが重要です。そのため、当科では全症例の約半数を侵襲が少ない腹腔鏡下手術で治療。鼠径ヘルニア、膀胱尿管逆流症のほか、最近では胆道拡張症、膵臓腫瘍、腎臓・副腎疾患などでも腹腔鏡下手術が増えています。また、外来や診断は小児科と、手術では成人の外科と連携することで、より質の高い治療を安全に提供できるように努めています。
診療科長 浦尾 正彦
入院・手術件数 年次推移
地域別紹介患者割合主な対象疾患
腹壁・体表:鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、臍ヘルニア、副耳、舌小帯短縮、リンパ管腫、良性皮下腫瘍、頸部嚢胞消化管:胃食道逆流症、肥厚性幽門狭窄、急性虫垂炎、ヒルシュスプルング病、腸重積、腸閉塞、肛門疾患(痔瘻、直腸粘膜脱など)
肝胆道系疾患:胆道閉鎖症、胆道拡張症、胆石、脾腫
胸部・呼吸器:気胸、気管/喉頭軟化症、嚢胞性肺疾患、肺分画症、漏斗胸
泌尿器:真性包茎、停留精巣/遊走精巣、急性陰嚢症、膀胱尿管逆流、水腎症(腎盂尿管移行部狭窄、膀胱尿管移行部狭窄)、尿道下裂
新生児外科疾患:消化管閉鎖(食道閉鎖、十二指腸閉鎖、小腸閉鎖、など)、直腸肛門奇形(鎖肛)、横隔膜ヘルニア、臍帯ヘルニア、腹壁破裂、など
診療方法
鼠経ヘルニア
<疾患について>
妊娠2ヶ月ごろ、精巣は最初お腹の中(腎臓の下あたり)で発生します。その後成長に伴い徐々に陰嚢の方へ向けて移動していき、鼡径管という足の付け根にある筋肉の隙間へ入るのですが、この時に腹膜鞘状突起という、腹膜(=お腹を覆う膜)が筒状に飛び出たような袋が形成されます(女児では精巣はありませんが、同様の突起が形成されます)。
妊娠35週ごろに精巣の陰嚢内への下降が完了すると、この鞘状突起は自然と閉鎖されるのですが、およそ2−5%程度の割合で残存する場合があります。すると腹腔内容物(小腸、大腸、大網(脂肪の膜)、卵巣(女児の場合)など)がこの袋の中に脱出し、鼠径部が膨隆します。このような状態が鼠径ヘルニア、いわゆる脱腸です。
1歳ごろまでは自然に閉鎖する可能性があるとされていますが、脱出した腸管や卵巣などが嵌頓(嵌まり込んで自然に戻らなくなる状態)を起こし、脱出臓器の壊死や腸閉塞を起こす危険性があるため、診断がつき次第早期に手術を行うことが原則となっています。
また、同様の疾患として陰嚢水腫(男児)やヌック管水腫(女児)があります。これは袋の入り口が狭く、腸管などの脱出はしませんが、内部に腹水やリンパ液などが溜まることで陰嚢や鼠径部の膨隆をきたします。1歳ごろまでには自然軽快することが多いですが、2歳以降は残存する可能性が高く、放置すると鼠径ヘルニアへ移行したり精巣の発達に影響を及ぼしたりする可能性があるため手術が推奨されます。
<治療方法>
当院では原則、腹腔鏡下〔LPEC(エルペック)法〕で治療を行なっています。腹腔鏡下に行うことで創が小さいだけでなく、対側(症状のなかった側)の術後発症を予防できます。
1)臍から約3mmの細径スコープを腹腔内に挿入します。
2)側腹部より2mmの鉗子(マジックハンドのような手術器具)を挿入します。
3)腹腔内を観察し、腹膜鞘状突起の開存(ヘルニア門)を確認します。
4)特殊な針(ラパヘルクロージャー)を用いて非吸収糸で袋の口を結紮・閉鎖します。
5)対側にも鞘状突起の開存が認められる場合があり、必要に応じて同様に結紮・閉鎖します。
6)スコープ、鉗子を抜去し臍の創部を吸収糸で1針だけ縫合します。縫い目が体の中に来るように縫うため抜糸は必要ありません。その他の傷は小さいため、傷を寄せるテープを貼付します。
停留精巣
coming soon
膀胱尿管逆流
coming soon
急性虫垂炎
coming soon
腎盂尿管移行部狭窄
coming soon
漏斗胸
coming soon
診療体制
日本小児外科学会指導医2名、専門医1名を含む4名が常勤し、日々の診療や手術を行なっています。総合小児科と外来、診断において密接な連携をとることで、外来受診から診断、治療へのスムーズな流れを作り、いつでも迅速な治療がに行えるよう努力しています。また、総合外科との連携で、最新の外科的技術の導入、多角的視野での手術法の検討などで合併症のない治療が行えています。できる限り早急に患者さんに対応すべくほぼ毎日手術を行っており、鼠径ヘルニアや虫垂炎といった一般的症例から、胆道閉鎖、胆道拡張症、水腎症などの専門的疾患まで幅広く治療を行っています。

●手術日: 月・火・水・木曜日、第1・5土曜日
診療科のご案内
小児外科のご案内スタッフの紹介
| 医師名 | 職位・役職 | 専門分野 | 所属学会 | |
| 浦尾 正彦 順天堂大学1987年卒 | 診療科長 教授 院長 | 腹腔鏡手術 小児外科一般 小児泌尿器 | 日本小児外科学会 指導医・専門医・評議員 日本外科学会 認定医 日本内視鏡外科学会 会員 小児泌尿器学会 Pacific Association of Pediatric Surgeon 会員 Asian Association of Pediatric Surgeon 会員 | ![]() |
| 林 豊 順天堂大学2001年卒 | 准教授 | 小児外科一般 小児泌尿器 新生児外科 | 日本外科学会 専門医・指導医 日本小児外科学会 専門医・指導医 日本小児泌尿器科学会 認定医 日本周産期・新生児医学会 認定外科医 日本内視鏡外科学会 日本ヘルニア学会 評議員、総務委員会委員・ 小児外科委員・ガイドライン委員会委員 日本二分脊椎研究会 代表世話人 日本ロボット外科学会 da Vinci Certificate取得者 難病指定医 小児慢性特定疾病指定医 身体障害者福祉法第15条指定医 | |
| 矢﨑 悠太 福島県立医科大学2010年卒 | 准教授 | 小児外科一般 新生児外科 低侵襲内視鏡外科 小児泌尿器 小児ロボット手術 | 日本外科学会 専門医
日本小児外科学会 専門医 日本周産期・新生児医学会 認定外科医 日本小児泌尿器科学会 da Vinci Certificate取得者 日本内視鏡外科学会 日本ロボット外科学会 Pacific Association of Pediatric Surgeons International Pediatric Endosurgery Group | ![]() |
| 長廻 優輝 筑波大学2020年卒 | 専攻医 | 小児外科一般 | 日本外科学会
日本小児外科学会 日本小児泌尿器科学会 |
外来診察日割表
初診受付は月、火、木、金の午後15:00、土(第1・3・4)の午前11時までです。【3号館B1階】
赤字:女性医師
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
| 午前 | 初診 矢﨑 悠太 (小児外科一般) | 初診 林 豊 (小児外科一般) 交代制 (第3・4) | ||||
| 午後 | 初診 浦尾 正彦 第1・3・5 (小児外科一般・肝胆膵) 第2・4 (小児外科一般・泌尿器) (再診) | 初診 林 豊 (小児外科一般) | 初診 浦尾 正彦 第1・3 (小児外科一般・便秘) 第2・4・5 (小児外科一般) | 林 豊 (小児外科一般) | ||
| 矢﨑 悠太 (小児外科一般) |

