メンタルクリニック

診療実績

高齢化が急速に進行する人口状況において、せん妄をはじめとする脳の器質的変化を背景にした精神症状の頻度は増加しています。こうした背景から、入院中の精神症状の発生は日常的であり、精神症状ゆえに本来の身体疾患の治療が滞ってしまうことは少なくありません。そのような状況を避け、他科の医師やスタッフが円滑に仕事できるよう、入院患者の精神症状に可能な限り即応することを第一の任務としています。外来もリエゾンサービス専門のため、通常の外来診療はありません。順天堂の他の附属病院メンタルクリニックとの連携のほかに、地域連携を推進する立場から、東京都保健医療公社豊島病院精神科と協力関係にあります。大学かつ総合病院であり精神病床をもたない当院が果たすべき精神医療の役割を踏まえながら、今後の展開を企図しています。

入院中の患者のメンタルクリニック新患数(2008-2020年度)
1623716512285

臨床研究

現在実施中の研究一覧

  1. 携帯電話のアプリを用いた我が国の慢性疼痛実態調査
  2. メラトニン受容体作動薬の時間薬理学的な不眠・せん妄予防効果に関するランダム化比較試験
  3. 抗精神病薬貼付剤によるせん妄予防効果に関する後ろ向き研究 添付文書.pdf

お問い合わせ

それぞれの研究に関して、ご不明な点などございましたら、担当医までお申し出ください。

書籍

キャプチャ (1)
せん妄ハンドブック
八田耕太郎 著
B6変形 78頁
2021年04月発行

取得できる資格

精神科専門医・一般病院連携精神医学専門医

後期臨床研修医・2年目初期臨床研修医募集に向けてメッセージ

当院における臨床研修期間中の精神科研修は、当院に精神病床がないため、順天堂大学越谷病院との連携の下で行っています。当院ではせん妄などのコンサルテーション・リエゾン精神医療の研修を行い、越谷病院で精神科医療全般の研修を行うという形です。当院は各科とも教育熱心ですので、将来精神科志望の方も、医師としての基礎作りを当院ですることは大変意義深いと思います。その際に当科も双方向性の指導を行いながら支援しています。