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LIF

LIF ( Lateral Interbody Fusion )

■側方進入椎体固定術(LIF)による手術とは

腰部脊柱管狭窄とは加齢により骨の変形、靱帯の肥厚が出現し、馬尾神経が圧迫され、その結果腰、お尻、下肢に疼痛が出現する病気です。まず内服、注射、リハビリテーションなどの保存加療が原則ですが、症状が改善しない場合は手術をすることもあります。
従来の手術は背中からの後方手術で圧迫の原因である骨、靱帯を取り除く除圧という手術が一般的です。病状によっては大きく圧迫要素を取り除かなく必要があり、除圧に加え金属を用いた固定術という手術もあります。いずれの手術において骨、靱帯などからだを支える部分を犠牲にしなくてはいけませんでした。
平成25年より日本では側方進入脊椎固定術という手術が可能となっています。からだの横から椎間板にアプローチし、変性した椎間板を摘出後に自分の骨もしくは人工骨を充填した器具を挿入する方法です。この器具を挿入することにより、背骨の間が高く(離れる)なります。骨同士をつないでいるたわんだ靱帯が引き延ばされ神経の圧迫が解除されることが期待されます。
この方法の最大の利点は体の支持を担っている骨、靱帯を取り除かずに神経の除圧を可能にしたことです。
側腹部に約5cmの皮切から開創器を設置して、脊髄モニタリングにて神経を避けながら椎間板内に自家骨または人工骨を移植します。その後、背部の約3cmの皮切からスクリューを用いて脊椎を後方から固定します。対象となる疾患は、腰椎変性すべり症、腰椎変性側弯症、腰椎後弯症、腰椎分離(すべり)症の一部などです。原則、手術翌日より起立・歩行を開始します。入院期間は最短で約7日程度ですが、病態により異なります。また手術後は硬いコルセットを装着します。
LLIF広報用 整形外科池上先生
側方経路腰椎椎体間固定術(LIF)について|手術治療|脊椎脊髄センター|順天堂医院 (juntendo.ac.jp)